絶対秘密の恋

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□■□■ あの日から私たちは2人だけで帰るようになった。 「おぃ、乙葉?オレの好きな人って誰かわかってる?」 「えっ?3組のりえちゃん?」 「……」 「あっ1組のさやかちゃんだ!!」 「……もう、黙れ」 「うーん、じゃぁ4組の……」 「だから、黙れって……」 不意に抱き寄せられて唇が重なった。そして、ゆっくりと離れる。 「オレの好きな人、誰だかわかった?」 「……」 私はコクリと頷くのが精一杯だった。 「恥ずかしいからあかねに言うなよ」 彼の人差し指が私の唇を押さえる。 「しーっ」 そして、イタズラっ子みたいに笑う。その笑顔につられる様に私も笑った。 また大切な秘密が増えた。 大事な大事な2人だけの秘密。 END
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