第1章

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B「何を熱心に読んでんのかと思ったら...ナルニアかよ。ぷ」 A「何が言いたいのさ」 B「この年で夢中になる本じゃないよな~」 A「面白い話は大人でも面白いのッ」 B「ぷーっ、大人でも、ね。そーでちゅよねー!大人でも、ついついタンスの扉とか開けちゃうよね~!」 A「開けてないわッ!」 B「そーだった!お前の部屋にはタンスねーもんなッ。フスマ開けて旅立つんだよねーッ!」 A「はっらたつわー...」 B「アハハハ、これくらいで怒らないの~」 A「煩いなーもぅっ。あっち行け」 B「行かない」 A「もーっ鬱陶し」 B「お前を待ってる世界は、ここだ。もう待たない。離さない。来い」 A「...は?」 B「判ってたろ?俺が何なのか。望んでいたろ?他の世界を」 A「え」 B「来い。世界がお前を待ちわびている」 A「あの、いや、私は」 B「悪いが選択の余地はない」
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