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その日、僕は夢を見ていた。
金色のライオンに乗り、世界を飛び回る夢だ。
――冷静になって考えてみれば、いったいどんな内容なんだよ、と突っ込みを入れたくなる内容でもある。
それはさておき、おかげで僕はいい気分で目を覚ますことが出来た。
晴れ晴れとした気分。
体調はかなりよかった。
このまま走り出そうかと考えてしまうほどだ。
右を見る。
そこには箪笥があり、僕の制服が入っている――
昼。
灰色の校舎に透明な窓。茶色のグラウンドに青い空。
それは、どこにでもあるようなありふれた風景。
そして、校舎の中から生徒達が駆け出してくる――
しかし、その制服は普通の制服とは違っていた。
真っ黒な前合わせのタイツのような衣を全身に纏い、頭には同じく真っ黒な頭巾のようなものを口の周りまで巻きつけるように被り、手と足には頑丈そうな甲のようなものをつけている。
背中には刀。
いわゆる忍者ルックに身を固めた生徒……らしき者達がグラウンドに向けて駆けていっている。
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