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「はいはいお疲れでーす!」
椅子に腰掛け咥え煙草で孝達の帰還を労う俺。
労ってるのかよと段蔵に突っ込まれたが、労ってるよ。
一応。
「とりあえずご苦労さん。
なんだかんだと上手くいったねー。
さすが我が精鋭達よ。
ぬははは。」
「音斗ー!
最後は孝さんが決めたなりよー!
さいこーにカッコよかったはずネ!」
満面の笑みとVサインの孝。
「見てたよここから。
ただ、なんの躊躇もなく止めを刺す孝さんは、ちょっと怖いっす。」
「なんで?
だってゲームなりよ?
実際死ぬわけじゃなかろーもん。
それに、ゲームだから死なないけど、
切られたら痛いなりね?
なら、痛くないよに一撃のが良くないかね音斗君。
これは優しさなのだぷー。」
なるほど。
孝なりに考えてるわけだ。
「そっか。
逆に躊躇するほうが可哀想かもな。
うんうん。
さて、ここからだね。」
俺は煙草を消してモニターを確認する。
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