1.予選開始

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「はいはいお疲れでーす!」 椅子に腰掛け咥え煙草で孝達の帰還を労う俺。 労ってるのかよと段蔵に突っ込まれたが、労ってるよ。 一応。 「とりあえずご苦労さん。 なんだかんだと上手くいったねー。 さすが我が精鋭達よ。 ぬははは。」 「音斗ー! 最後は孝さんが決めたなりよー! さいこーにカッコよかったはずネ!」 満面の笑みとVサインの孝。 「見てたよここから。 ただ、なんの躊躇もなく止めを刺す孝さんは、ちょっと怖いっす。」 「なんで? だってゲームなりよ? 実際死ぬわけじゃなかろーもん。 それに、ゲームだから死なないけど、 切られたら痛いなりね? なら、痛くないよに一撃のが良くないかね音斗君。 これは優しさなのだぷー。」 なるほど。 孝なりに考えてるわけだ。 「そっか。 逆に躊躇するほうが可哀想かもな。 うんうん。 さて、ここからだね。」 俺は煙草を消してモニターを確認する。
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