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「なんたるとこだ。
我等は三人だからこそ。
卜全っ何故だっ!」
困惑する守就。
「ちなみに、稲葉殿は貴方と氏家殿が我等につくならばと内応の約束をしてくださっていると先程伝令がありました。」
「一鉄までもが・・・
何があの二人をっ!」
「それを確かめる為にも我等と参りませぬか?
必ずわかります。
そして後悔することはないとお約束しましょう。
私達は貴方達三人のチカラをお借りしたいのです。
誰かが欠けては駄目なのですよ。
貴方が先程言った言葉は絆の証。
我等も全員絆で結ばれておる。
繋がりを大事にする我等が主君、きっと気に入りますぞ。」
「我等を信用せずに陣形を変え、
我等を信用せずに策にはまり、
我等を裏切り者とした。
これでは我等のチカラなど出せるはずもないか・・・
わかり申した。
我等も卜全と同様に軍を退こう。
一鉄も我等の動きで察するだろう。
全軍本陣後方まで後退せよっ!」
「我等は信用して下さってよいですぞ。
我等も美濃三人衆を信じておりますから。」
雪斎は軍を退く安藤の背中に届くようそう言った。
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