1.予選開始

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「どうです一鉄殿、 安藤殿、氏家殿のお二方が軍を退かれました。 これでお約束通り我等に協力していただけますか?」 「あの二人がこうも簡単に・・・ お主等はどうやってあの二人を・・・ まぁよい、約束は約束、あの二人がそう決めたのならば、儂もチカラを貸そう。」 「ありがとうございます。 一鉄殿も後方へお退き下さい。 三人で残る戦をごゆるりと見物なさっていて下さいませ。」 「そうさせてもらおう。 我等が共に進むべきかじっくり拝ませてもらう。 その上で、戦の後にそちらへ参ろう。」 「それで結構でございます。 もし我等がお三方のお気に召さなかった場合は、断っていただいて結構。 我等の主君がそうするように望んだことです。 では、私は自分の軍へ戻ります。 村野殿もあまり無茶をなさらないように、残りの戦を楽しみましょう。」 半兵衛はそう言うと兵士達に紛れて姿を消した。 「何もかも思い通りか。 やはり奴にはかなわん。」 一鉄もそう言うと、兵を後方へ退く為に去って行った。
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