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気が付くと、涙が溢れて止まらなかった。
不要だと思う僕の基準は間違ってたのか?僕は生きていい?
辛くて、謝っても許してもらえなくて、期待にも応えられなくて、誰にも愛されなくて。誰も愛せてなかったと知った。
「おや。少し洗浄時間が短くなったようだ。天日に干してさっぱりしたら、また戦えばいい。のんびり生きるもいい。長い人の世。戦いも多かろう。誤解もされるだろう。裏切られるだろう。生きるのは大変だ。それでも生き抜くのだよ」
《ピッ、ピッ》
頭の上から水が降ってくる。どんどんたまる。液体が入ってきた。
泡が僕を包み込んでいく。汚れが取れるだろうか?
ほんの少し生き抜くために、逃げてもいいだろうか?
みんなごめんなさい。僕はいい子に見られるためにみんなを利用した。
みんなの事も僕のことも大切なのに・・・・・・。
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《ピー、ピー、ピー》
「終わったかな。うむ、少し黄ばみがあるな。まぁ、それはこの子の『味』とういうやつだ。そこまで取ってはつまらん人生になるからな」
これは、生きるための洗濯機。
辛くて苦しいと溜まってしまう汚れを、罪も悪意も感じなくなった心を、誰かを恨みすぎる心。そういうのをよく洗って、キレイにして生き延びるための洗濯機。
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