第1章

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教室の戸を開けたら、そこには―――――君がいる。 「えへへっ、今日も1番もらっちゃった。」 それが君の口癖。 君はいつだって1番に学校に来る。 それだけじゃない。テストの順位だって、徒競走だって、ゲームの上手さだって。 君が1番で、僕が2番。 「残念。また2番になっちゃったよ。」 それでも、君が笑ってくれるから、僕も嬉しい。 そんな他愛もない会話を、僕達は毎日続ける。 次の日も。次の日も。次の日も。
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