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ある夜、こんな夢を見た。
それは、僕と君が初めて出会った日のこと。
僕は、砂場で遊んでいた、名前も知らない君に話しかけた。
「ねぇ、どっちがたかいおしろつくれるか、きょうそうしようよ。」
君は、二つ返事で乗ってきた。
(ぼくがいちばんたかいおしろをつくるんだ。)
そう意気込んで、せっせせっせと砂をつかむ。
(らくしょうだな。)
そう思って君の作るお城を見て驚いた。
なかなかの高さだった。
(まけるもんか。)
そのうち、周りで遊んでいた子供たちがばらばらと集まり出した。
「あいつら、すっげーー!!」
「ねぇ、僕たちもおしろつくろうよ!」
「あっ、私もっ!」
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