第1章

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============================ ある夜、こんな夢を見た。 それは、僕と君が初めて出会った日のこと。 僕は、砂場で遊んでいた、名前も知らない君に話しかけた。 「ねぇ、どっちがたかいおしろつくれるか、きょうそうしようよ。」 君は、二つ返事で乗ってきた。 (ぼくがいちばんたかいおしろをつくるんだ。) そう意気込んで、せっせせっせと砂をつかむ。 (らくしょうだな。) そう思って君の作るお城を見て驚いた。 なかなかの高さだった。 (まけるもんか。) そのうち、周りで遊んでいた子供たちがばらばらと集まり出した。 「あいつら、すっげーー!!」 「ねぇ、僕たちもおしろつくろうよ!」 「あっ、私もっ!」
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