第1章

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――――――――――――――― 僕の結果は、惜しくも2番だった。 君が作ったお城は、誰よりも高くそびえ立っていた。 他の子たちには勝ったけど、それでも、悔しくて、悔しくて、悔しかった。悔しくて―――わんわん泣いた。 「どうして泣いてるの?」 君が尋ねる。 「だってっ…だってっ…ズズッ…君にまけちゃったからっ……。」 「私は…君の作ったお城、かっこいいとおもうよ? それに、私がいちばんで君がにばんでもいいじゃんっ!」 「でもっ…。」 「だって!君と私のわんつーふぃにっしゅなんだよっ!!」 わんつーふぃにっしゅ。そう言って、君は破顔した。
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