地獄

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 扉をあけると、そこにはもう1人の俺がいた。もう1人の俺は、俺をすり抜けると「じゃあな、また明日」と言い教室を出ていった。  俺は逆に「おはよう」と言い教室に入ると、いつもの席に座った。この教室から、俺に向けての「おはよう」の返事が返ってくることはない。  どうしてか?って、それは俺にもわからない。ただ言えるのは、俺以外の全ての時間が止まっているのだ。時計の針すらも9:00で止まってる。  俺の日常は 毎朝7時に起きて、  8時に登校して、  8時30分に着席 みんなが動いていないのを確認すると  9時に家に帰る  ここまでが毎日の習慣だ。  そしていつものように、「じゃあな、また明日」というと俺は教室を出た。  なんか、ただ毎日がループしているような気がする。
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