28人が本棚に入れています
本棚に追加
“ヒュンッ”
相撲部でやや関取体型ではあるが、高く飛び上がってタマデッカーを飛び越え、グランド中を駆け抜ける咲良の敏捷性に体重は感じない。
時に舌攻撃を受けながらも、あっという間に敵のメンバーを倒し、体重を利用し陰部を踏みつけ絆愛足指技で降参させていく。
「ぬうぅぅ…なかなかやりよるわい」
唸る校長の横でナーベーラーは指を重ね祈るように見つめる。
「タマの野郎、どのくらい倒したんだ?」
チラリとタマデッカーを見ると、『ハアハア…』と荒い息を吐き苦しそうに歩き回っている。
「遅っ…作戦か?」
……な訳もなく、ただ太り過ぎで動けないだけの模様。
タマデッカーは何もできないうちに、制限時間が来てしまった。
悔しがるタマデッカーに、その場の敵味方みんながイラつかされ終わった。
「約束、守ったぞ」
「はい♪やはり咲良ですね」
「俺?」
「咲良は昔から、僕の大好きなヒーローなんですよ。だから僕は、同じ高校に追いかけたかったんです」
目をパチクリさせている咲良の手を握る。
「僕は大好きな咲良と、主従としてではなく、恋人としてずっといたいんです。できれば……一生。ダメですか?」
「了解。ナーベーラーと共にいる。俺がおまえを一生守ってやる」
二人の恋愛は、とっくの昔に始まっていたのかもしれない。
だけど今は、まだ始まったばかり♪
□おわりんご□
~おまけ~
「ぷぎゃ~っ!」
タマデッカーの喜声が響く。
「報酬分、働いてやるよ」
ヒュンヒュンと蛙スパイの舌が飛び交う。
ピシリピシリと、タマデッカーの腹や尻など脂肪を打ちまくる。
「口ほども使えないカスが!」
「せめて、3分くらい動けねえのか!」
罵られ、打たれ…
「コノママ延長シタイネ…」
タマデッカーはなにかに目覚めた……
最初のコメントを投稿しよう!