~*瓜の蔓に桜咲く…*~

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“ヒュンッ” 相撲部でやや関取体型ではあるが、高く飛び上がってタマデッカーを飛び越え、グランド中を駆け抜ける咲良の敏捷性に体重は感じない。 時に舌攻撃を受けながらも、あっという間に敵のメンバーを倒し、体重を利用し陰部を踏みつけ絆愛足指技で降参させていく。 「ぬうぅぅ…なかなかやりよるわい」 唸る校長の横でナーベーラーは指を重ね祈るように見つめる。 「タマの野郎、どのくらい倒したんだ?」 チラリとタマデッカーを見ると、『ハアハア…』と荒い息を吐き苦しそうに歩き回っている。 「遅っ…作戦か?」 ……な訳もなく、ただ太り過ぎで動けないだけの模様。 タマデッカーは何もできないうちに、制限時間が来てしまった。 悔しがるタマデッカーに、その場の敵味方みんながイラつかされ終わった。 「約束、守ったぞ」 「はい♪やはり咲良ですね」 「俺?」 「咲良は昔から、僕の大好きなヒーローなんですよ。だから僕は、同じ高校に追いかけたかったんです」 目をパチクリさせている咲良の手を握る。 「僕は大好きな咲良と、主従としてではなく、恋人としてずっといたいんです。できれば……一生。ダメですか?」 「了解。ナーベーラーと共にいる。俺がおまえを一生守ってやる」 二人の恋愛は、とっくの昔に始まっていたのかもしれない。 だけど今は、まだ始まったばかり♪ □おわりんご□ ~おまけ~ 「ぷぎゃ~っ!」 タマデッカーの喜声が響く。 「報酬分、働いてやるよ」 ヒュンヒュンと蛙スパイの舌が飛び交う。 ピシリピシリと、タマデッカーの腹や尻など脂肪を打ちまくる。 「口ほども使えないカスが!」 「せめて、3分くらい動けねえのか!」 罵られ、打たれ… 「コノママ延長シタイネ…」 タマデッカーはなにかに目覚めた……
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