第一編 ギルド

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「用紙の提出をお願いします。」 そう言われて、海人は用紙を受付の人に渡し た。 「必要事項の記入は以上で終了です。それでは ゲートを通って初心者用のギルドへ向かって 下さい。」 受付の人はそれだけ言うとすぐに業務へと戻っ てしまった。海人もそこまでの場所は行けば分 かるのだろうと思い、ゲートをくぐった。   海人の目に最初に移ったのは、正面にある巨 大な3棟の建物だった。どれが何の建物か分か らなかったので、近くにあるキッシュの全体図 を見てみた。なるほど、あの巨大な建物はゲー トから見て左側が初心者用のギルドで、右 側が中級者用のギルド、真ん中のギルドが上級 者用のギルドのようだ。ゲートとギルドの建物 の間には店も並んでいる。更に、建物を抜けた 先には、練習場等もあるようだ。敷地面積がと んでもなく大きい。海人はこれも町で最も大き いギルドならではだと思い、初心者ギルドの入 り口へと向かった。
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