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このチャラけたオッサンが学園長かよ、世の中何があるかわかんねぇな。
「やぁ林先生、それと生徒諸君。某の結界が破られたもんでねテロかと思ったんだけど良い青春を見せられたから拍手したんだ」
この人最後の文は年寄り臭いぞ。
「申し訳ありません学園長、これは獅童祭の練習で生徒が熱くなってしまいました、自分の監督不行届です申し訳ありませんでした。」
林先生が標準語に戻るなんてこの人どのくらいの強さなんだ?
「某は気にしてないから頭上げていいよ林君、それで焚木くんはその腕戻さないのかい?」
そして瞬間に俺の側まで来てナイフが俺の喉元に襲いかかる、しかし寸前のところで魔王化した腕が反応し受け止める。
「なんの真似ですか学園長!」
学園長は終始表情を崩さないでその問いに答える。
「このナイフ、鉄とか簡単に突き抜けるんだけど受け止めちゃうか。いや、早々魔王なんかに出会えるわけじゃないからね、どんなものか試してみたんだがやはり本物だね」
そういうとナイフを話して手放す、ナイフは地魔法で作られていて粉々になる。
そうして俺も魔王化を解いた、次の瞬間に酷い疲労感に襲われ片膝をつく。
「やっぱり魔王化は体力消耗が激しいな、もっと強くならないと冬夜に追い越されちまう。」
それを見た学園長は口を開く。
「その冬夜くん、又木くんの事だけど魔法庁から某に情報が入ってね。彼はもう参之段まで使いこなして幹部まで成り上がっているそうだよ」
「なっ!参之段!?じゃあもう俺を越したのかよっ、、、」
完全に慢心していた、奴が魔獣俺が魔王ということと俺は全属性使えるということで完璧にアイツをナメてた。
「ハッ、面白ぇじゃねぇかよ。そうじゃなきゃ俺のライバルなんて務まらねぇだろ」
そうして学園長の近くまでいき、頭を下げて懇願する。
「学園長!俺に訓練つけてくれ!」
「断る、言葉に気をつけろと林先生が言ってたでしょ?」
クソ!でもこんな体内魔力の多さの人は見たことない!
「学園長殿!ご多忙でしょうがこの私めに魔法の訓練をつけてはいただけないでしょうか!」
人生初めての土下座で再び懇願する。
「某はやさしくは無いよ?」
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