ママと私。

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ママはお昼ご飯になったら、お家に送るからねと私に告げてお仕事に戻った。 ご本持ってきて良かった! この間新しい本をおじいちゃんに買って貰ったとこだから、読みたかったのよね!! 「わっ。ユメちゃんもうそんな分厚い本読めるの??」 「うん!」 「すごっ。え……いくつ?」 「五歳よ?」 「り……立派……。漢字も読めるって事かな?」 「うーーん、と。むずかしいのはお勉強中だけど、たくさん読めるようになったよ」 優しい人は、凄く私の事気にかけてくれて、たくさんお喋りしてくれた。 時々、ママがチラチラ私の方を確認しながら、何だかもどかしそう。 「堀越さん。これ、明日の授業のプリントコピーお願いします」 「はっ!はい!」 ママがいなくなってから優しい人に聞いてみた。 「ねぇ、お名前は?」 「あたし?真知子。まぁちゃんって呼んでね~」 「うふふ。まぁちゃん」
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