続ク悲劇

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「ご主人さま、壊れてしまいました」 「……」 「申し訳ございません、故意ではないのですが……」 「……出てって」 「はい?」 「出てってよ!」 泣き顔のまま告げられた。 俺は出ていくことも慰めることもできなかった。 「早く出てってよぉ……。泣き顔、見られちゃうじゃん……」 「か、かしこまりました…」 早くに部屋を出る。 中からは彼女の泣く声が聞こえる。 泣かせてしまった……。 慰めることもできないまま、時間がたってしまった。
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