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翌日。
俺は腹部に感じる重みで目が覚めた。
独り暮らしで、猫を飼う俺はそこに猫がいるものだと思った。
しかし、妙に重すぎるのだ。
目をあけてみると、そこには昨日の少女がいた。
俺は恐怖で声も出なかった。
セキュリティは万全なはずの家になぜ他人がいるのかもわからないし、そもそも昨日初対面なはずの少女がなぜ家を知っているのか。
「おはよ」
挨拶をしてきた。
俺の脳内に出てきたコマンドは
『硬直』『硬直』『硬直』『硬直』
……硬直一択だった。
「おはよ」
もう一度挨拶された。
「……はよ」
震えた声だったが挨拶に成功、体を動かそうとしたがそれには失敗した。
少女が乗っているんだった……。
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