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……………その後、人事異動の辞令が正式に公表され、まひろに高柳と以前に関係を持っていたことを告げた。
異動については、予感があったらしく覚悟は出来ていたようだ。
高柳の件については、俺とまた同じ部署になるという事実に困惑を隠せない様子だったけど…。
「…でも、ちゃんと主任から話を聞けて良かったです。話してくれなかったり、他の人から聞かされたら嫌だから…。前科もあるし」
「は?何だって?」
前科だと?
「覚えていないんだったら大丈夫です。あ、忘れるの得意でしたよね?主任」
………この野郎。
「え?『この野郎』って、もしかして私のことですか?」
エスパーか!!
やばい、かなり俺に不利な状況だ。
ここで拗らせてしまうわけにはいかない。
「高柳とはなるべく関わらないようにする。たとえ部署が離れても、俺のパートナーはお前しかいないと思っているから。過去のことは忘れた。だって俺は…」
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