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「……あの初めてキスしたときには、お前に堕ちていたんだからな」
忘れていたことを今更『悪かった』と謝るよりも、こっちの方が効果的だろ、きっと。
案の定、顔を真っ赤に染めて固まったまま俺を見つめるまひろ。
「もう、ズルいんだから…主任」
解ればいいんだ。
俺がどれだけお前に惚れているのか、思い知ればいい。
そして、お前もこれ以上ないってくらいに、とことん俺に惚れればいい。
俺が今こんなことを考えているなんて、知りもしないだろうな。
知られるわけにはいかない。
もし知られてしまったらドン引きされるだろうから。
俺がこんな風になったのも、お前のせいだぞ…まひろ。
こうなったら、責任とってもらわないと……。
あぁ、早く…………結婚してぇ。
いつまで待てばいい?
プロポーズの言葉、考えとかないとな………。
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