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「仕事の話だと言うから、こうして宮本課長や蘭さんにも来てもらったんです。プライベートなことに関してはお答えし兼ねます」
「そう、ですか…。本当なら引き継ぎの時に蘭さんからいろいろ聞けると思っていたんですが、ほとんど話もできなかったじゃないですか!蘭さんは広報での引き継ぎに忙しくて、こっちの引き継ぎは蔑ろじゃなかったですか?」
「そっ、それは………」
確かに高柳さんの言う通りかもしれない。
私も高柳さんに自分の受け持ってる分を引き継ぐものと思っていたけど、その必要はないと言われたのだ。
だから私の引き継ぎといえば、新しい配属先の広報部販促課での引き継ぎがメインになっていた。
「引き継ぎに関しては、俺から言っておこうか」
宮本課長がやっとここで口を開いた。
「普通だったら蘭さんから高柳さんに引き継がれるものだけど、今回の場合は…ちょっと特殊だからな。蘭さんと高柳さんじゃ立場が違うんでね」
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