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キツネ目兄ちゃんに、タヌキ親父か。何か笑えるかも。そう思っていると、不意に、脇坂愛は、あることに気づいたように、私にあることを言ってきた。
「そういえば、この話を聞きに、さとちゃんの娘さんがここにやってきた事がありました。名前は忘れましたけど、綺麗な女性だったと言う印象はあったかもしれません」
娘さんと聞いて、あることに気づいた。西田悟には娘さんが三人いる。どちらが聞きに来たのか、わかればいいのだが。
「この中に、その人はいますか?」
私は、あらかじめコピーしておいた西田悟の娘さんの写真を、脇坂愛に見せた。最初は悩んでいたみたいだけど、すぐに気がつき、その写真を手に持って見せてくれた。
「確か、この人だったと思いますよ」
そういって見せてくれた写真に、私は驚愕した。
「この女性が、一人で来たという事ですか?」
「旦那さんらしき人と、一緒に来てました」
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