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「調べてあげてもいいけど、今、忙しいから……」
「お金なら、出します」
三島由香は、手に持ってた袋の中身を出して、机の上に、山積みにして置いてきた。全部で一千万円もするだろうか。
「これくらい出してこられてもなあ、困るんだけど」
私は、今ここで働いているのは自分一人だけで、社員などは雇っていない事を話した。
すると三島由香は、知り合いに、この手の捜査を得意とする人物が一人いると話してくれた。
「彼女はアメリカ帰りで、向こうでも、たくさんの事件を解決したって、話していたことがあるのです。その人と協力すれば、きっとこの事件、解いてくれるでしょう」
その人に頼めばいいのにと、私は思ったけど、それは口にしないことにした。
「それで、その人は今、どこにいるの?」
「事務所の外で、待ってると言ってました」
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