33人が本棚に入れています
本棚に追加
事務所の外と聞いて、私はすぐに外に出た。その人に会うためだ。
その人は、彼女が言った通り、事務所の外で、手を振るわせながら、誰かが来るのを待っていた。
「香織」
三島由香が彼女に呼びかけると、彼女はすぐに、私の元へやってきた。
「紹介します。彼女は、私の大学時代の友達の」
「木内香織です。よろしくお願いします、日暮さん」
これが、私と香織君との初めての出会いだった。
二
私と彼女たち二人は、とりあえず、話を聞こうという事で、私がいきつけにしている喫茶店『マーガレット』で、食事をすることにした。
「ご注文は何ですか?」
ウェイトレスが聞いてきたので、私たちはコーヒーを、とりあえず頼むことにした。
「とりあえず、騒音がしてきた時の状況を、くわしく話してくれる?」
最初のコメントを投稿しよう!