事件二 深夜〇時の怪

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 事務所の外と聞いて、私はすぐに外に出た。その人に会うためだ。  その人は、彼女が言った通り、事務所の外で、手を振るわせながら、誰かが来るのを待っていた。 「香織」  三島由香が彼女に呼びかけると、彼女はすぐに、私の元へやってきた。 「紹介します。彼女は、私の大学時代の友達の」 「木内香織です。よろしくお願いします、日暮さん」  これが、私と香織君との初めての出会いだった。     二  私と彼女たち二人は、とりあえず、話を聞こうという事で、私がいきつけにしている喫茶店『マーガレット』で、食事をすることにした。 「ご注文は何ですか?」  ウェイトレスが聞いてきたので、私たちはコーヒーを、とりあえず頼むことにした。 「とりあえず、騒音がしてきた時の状況を、くわしく話してくれる?」
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