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彼女は、笑顔でそう答えた。
四
私と香織君は、一応、不振な音が聞こえるという、彼女の部屋の中を覗いてみることにした。彼女の部屋は、玄関から入って、右手にあった。
「ここで暮らしを?」
彼女は、コクンとうなずいた。
「友達は、その隣の部屋で息子と仲良く暮らしています」
彼女は、笑って答える。よく見てみると、隣にはオモチャらしきモノが、たくさん置いているように見えた。
「子供がオモチャで遊んでいた、ということはないんだね?」
三島由香は、首を横に振って答える。
「夜九時には、寝かしつけるようにしていましたから」
次の日、学校があるということは、この部屋に入る前から教えてもらった。なかなかできる子だということも。
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