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「いつも中田君に、勉強を見てもらってます」
中田君とは、ここのすぐ一階に住んでいる、浪人生らしい。
「友達の息子さんの面倒を見てもらったりもしてます」
それを聞いて、私はあることに気づいた。まずは、その中田君に話を聞いた方がいいかもしれない。そう思った。
「それで、中田君は今は?」
「予備校に通ってます」
夜になると、中田君は家にやってくるという事だった。それだったら、夜になったら、ここに来ればいいか。
「浴室、見せてもらえます?」
いきなり、香織君が三島由香に声をかけてきたので、私はびっくりした。
「浴室って、風呂に入るのですか?」
「いえ、ちょっと、調べたい事がありまして」
どうやら、香織君も、あることに気づいたらしい。浴室に、何か秘密があるということも。
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