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浴室にやってくると、香織君はまず、換気口の方を調べて見ることにしたようだ。換気口を開けている様子が、目に浮かぶ。
「やはり、あなたもそこに、不信感を抱いたの?」
私は香織君に、扉上で話をしてみた。すると、香織君は、はいと答える。
「誰も掃除した様子はありませんでした。ホコリがいっぱい溜まっているので、すぐにわかります」
「それで君は、犯人は誰だと思っているのかね?」
すると香織君は、私が予想していたのと同じ人の名前を口にした。
「おそらく、動機も明らかになるでしょう」
私は、香織君の言葉に、うなずきを返した。
「今夜、彼は同じことをやるとでも?」
「私の筋書きでは、そういう事になってます」
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