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「他に何か、知っていることはないかしら? たとえば、授業中の事とか」
すると、隣に居合わせている理彩の友達、篠山由宇は、笑いながら言った。
「お姉さんって、彼氏とかいないでしょ? 服、めっちゃ汚れているし」
そういえば、最近、残業続きで、家にロクに帰っていないかも。って、今はそんな話をしている時間じゃなかった。
「私、気づいたんだけど、その暗号文って、授業中の何かを表していると思うの。たとえば、本に出てきた主人公の名前とか」
「そういえば、この前、私たち、暗号を作って、タヌキ親父に問題出したこと合ったかも?」
水上理彩は、思い出したかのように、声を裏返して言った。
「暗号文? どんなの?」
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