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視界がぼやける。。
季緒が、こっち見てる。
優斗・・優斗・・・・・・・・・
「・・い!芽衣!」
季緒の。。声?
その瞬間、目がぱっちり開いた。
ここは、保健室?
「芽衣!優斗って人と何かあったんでしょ!」
「・・」
「芽衣?」
私は、
思い出すばかりを言った。
「この近くに、公園があるよね・・。そこで、優斗と遊んだの。二人とも、お母さんに怒られるほど、遅くまで一緒にいたの。
優斗は私と、めっちゃ仲良くしてくれた。
私も・・・」
「ん?」
「優斗が大好きだった。」
「うわぁお・・]
「何で優斗君は転校しちゃったのさ。」
「分かんない。遊んだことしか思い出せなくて。。」
「そっか・・」
「うん。」
「芽衣!帰るよ!」
「うぇ?!」
「あんた、ずっと寝てたからもう、皆も帰っちゃいました~」
そういえば、時計はもう4時半をすぎていた。
今日は、部活がすべて中止の日。
校庭は、静か。
明日、優斗と話してみよう・・
芽衣はそう決めた。
「はーい。座れ~」
がちゃがちゃ音がして、皆座り始める。
「まぁ、全校朝会でも紹介されたように、転校生が入る!
山砂優斗だ。」
「よろしくお願いします」
「じゃあ、周りの人にいろいろ聞いてくれ」
「はい」
山砂優斗は、スタスタと歩いて自分の席へつく。
声は、声変わり中のような少しかすれた声で、落ち着いていた。
ズキン。
芽衣は、優斗と目があっただけで、頭痛がした。
なんで。。優斗はやさしいのに。
他の男子とは、違う。。
特別なのに。
「芽衣。久しぶり」
「うん・・」
休み時間話しかけられた芽衣は、返事をする。
頭痛がとまらない・・
「話したいことがある」
「え?なになに?まさかの、告白?」
「二人幼馴染なんだよね?」
はっきり言って、優斗は爽馬にまけないほど
かっこよくなっていた。
背は170・・くらいだろうか。中1にしてはとても高い。
顔もととのって、スタイル抜群。
「どうしたの?」
辛さがわからないよう、一生懸命だった。
「ちょっと、こい。」
優斗は芽衣に言い、強引に手をつかみ、屋上へとつながる階段まで引っ張っていった。
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