序 追慕

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 あかい、いろ。  鮮やかに色づく、(しゅ)。  照り映える輝きで心を晴らす、(あかね)。  命が迸る、()。  この胸を熱く焦がす、()。  全て、お前の色だ。  それは、俺だけの唐紅(からくれない)。  冷え切った闇に射した一条の光。  煌めき、迸る、目も眩むほどの鮮やかな光源。  この想いを染め上げる――――たったひとつの、赤。
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