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「そんな驚いた顔をしなくても。
採用、決定!」
「ちょ、店長!何を言ってるんですか!この子は……」
唖然としていると、隣の男が慌てた様子で店長をなだめる。
「この子は……何?
何も問題ないだろ?こんなにも可愛いのに」
慌てた様子の男を見ず、私の目をまっすぐに見て、優しい微笑みを向けてくれる店長。
「私が、可愛い、ですか?」
「うん。可愛いよ」
ニッコリ微笑むその顔に私の心は激しく脈打った。
初めて、可愛いと言われた。
初めて、認めてもらえたような気がした。
「君みたいな子が働いてくれるなら大歓迎だよ。
いや。是非うちで働いてくれないか?」
店長の手がゆっくりと私の前に差し出される。
「あ、ありがとうございます!頑張ります!」
差し伸べられた手をそっと取る。とても暖かい。
――初めて、男の人に恋をした。
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