第1章 新たな仲間は破天荒

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「俺だって逃げてえっつの!でも危ないって分かっててつっこもうとしてる奴ほっとけるかよ!嫌なんだよ………誰かが傷つくの。」 自分でもめんどくさい性格だと思う。人見知りで、ひねくれもの。人とかかわるのが大嫌いなくせに、人が傷つくのが大嫌いでほっとけない。ほんと、めんどくさいヤツ。 でも仕方ねーじゃん。嫌なものは嫌なんだ。怪我するって分かってて、ほってなんておけない。 「ふははははは!心配ご無用!この破天荒侍、怪我などするものか!この俺の実力みせつけてやるわ!」 「いや、お前なぁ………!」 「見つけたぞ!!」 「!!!」 「さっきはよくもやってくれたな。だがもう貴様に勝ち目はないぞ!!」 「ふん。破天荒侍は負けはせぬ!いくぞ!!」 「おいよせよ無理だって!「大丈夫だ!破天荒侍に、不可能はない!俺に任せろ!」 ー「大丈夫。この春日にまかせたまえ。必ず無傷で帰ってきますからな。」ー ふりむいたそいつの顔が、いつも見慣れてるやつの顔と重なって。動けずにいる俺をよそに、そいつはそのまま、敵に突進していった……………
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