第1章

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「てってってってっ、いっちばーん!あ、いちばんじゃなかった」 「……」 「ねえ、ほんよんでるの?おもしろい?」 「えっ?…う、うん、面白いよ」 「よんで!」 「ちょ、ちょっと難しいかな…」 「ぼく、ほんすきだからだいじょうぶ!」 「うーん……『メタファーは隠喩のことであり、シミルは直喩』…って、わ、わからないよね」 「……。めたさんは、しみずさんとぼうけんにいくんだね?」 「めたさん……えっと……めたさんは、しみずさんと、うーんと……で、電車に乗りました」 「でんしゃ!でんしゃ!それから?」 「二人はお弁当を買いました」 「ひゃー!」 「めたさんがお弁当を開けると、タコさんウインナーの足が1本ありませんでした」 「ええ?!どこにいったんだ!」 「よく見たらふたについていて」 「ああ、よかった!…あ、お母さん呼んでるから行くね!」 「あ、うん」 「バイバーイ」 「ふふ、これからなのにな」
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