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「今日は晩御飯も買っておいた。メイにゆっくりしてもらおうと思って」
そこもしっかりとお礼をいい、自宅に着くと着替えを済ませ荷物を持って下り車で拓斗の家に向かう。
家についてから話そうと思っているのか、あえて結婚の話には触れてこない。
門を潜り家の前に停めて中に入る。
買って来た物をレンジに入れて準備してくれているので、私も手伝い器などを並べていた。
「疲れたでしょ?俺も何とか仕上がってホッとしてる」
「なんか色んな人に迷惑かけたなって思って」
私はアスパラとベーコンのホワイトソースのパスタ、彼はカルボナーラをフォークに巻き付けている。
その他にもローストチキンのサラダもあり、バランスも気にしてくれたようだ。
「そういえばオヤジ今出張で、戻ってきたら渡すように預けて来たから」
「うん有難う!」
気に入ってもらえるといいなと、ワクワクしながらノブちゃんの姿を想像していると急に話が変わってきた。
「メイ、昨日の事考えたりしてた?」
「――うん、考えすぎて白髪生えそう」
冗談ぽく言ってみたが、実は本当にそれ位色々考えすぎたのは事実だ。
「仕事があるから?」
「それもあるけど、私が専業主婦になったら収入もなくなるし、生活の事とか頭の中がグチャグチャになってきて……」
「――生活?!」
予想だにしてない答えだったのか、目を丸くして驚き語尾が疑問形のように上がっている。
「結婚したら俺が養っていくつもりなんだけど」
「私が働かないとタダでご飯食べさせて貰う事になるから、それって拓斗の負担になってる気がして、何の役にも立てないとか不安になってきて」
パスタをサッサと食べ終えてしまった彼は、冷蔵庫からプリンを出すと
と一口食べてから答えた。
「えと一応俺、メイは養っていけると思うよ?」
「拓斗の経済力というより、食費とか生活費とか二人分になるから申しわかなく思えてきて」
私はパスタもあまり入っていかず手が止まってしまった。
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