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儂と彼らは、いつでも四人一緒に行動し、毎日日が暮れるまで遊び回るほど仲良しだった。
ある日、儂はちょっとしたスリルを味わいたくて、彼らをとある遊びに誘った。
それは、店の商品をどれだけ気付かれずに持って来れるかという、言わば万引きだった。
儂の提案に渋る三人だったが、“腰抜け”や“臆病”といった言葉を使い、強引に三人をその気にさせ、隣町のスーパーでそれを実行した。
胸を高鳴らせつつ商品を懐やポケットにしまえるだけしまい、示し合わせたように四人同時に店を出た。が、次の瞬間、店員に呼び止められ、儂らは呆気なく補導された。
ひとりずつ大人達に尋問された儂らだったが、彼ら三人は誰がやろうと言い出したのかは頑なに黙秘してくれた。
しかし、いずれ真実がバレるのではないかと恐れた儂は、
『信孝君が、やろうって言い出して、それに秀雄君と康則君も賛成したからボクも仕方なく……』
あろう事か、皆には内緒で嘘をついた。
当然、その虚言は皆に伝わり、嘘を付いた儂は激しく非難された。
裏切り者の汚名を着た儂はその日から彼らと口を利く事なく、そのまま小学校を卒業。中学は別々となり二度ともう会う事はなかった。
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