隠レ坊

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「きゃあぁあ!?」  驚きのあまり椅子を倒し、尻餅を着く女の子。 『あぁ……見つかっちゃった』  再びどこからかともなく、男の子の声がすると、 ボト  別の机から、何かが床に落ちた。  目を凝らしてよく見ると、それは、子供の手だった。 「ひっ!?」 ボト ボトボト  次々と、机の中から落ちてくる。  皮膚が無い筋肉剥き出しの手足。しわしわの脳。真っ赤な心臓。真っ白な肺。管がついた胃。蚯蚓のようにうねった腸。  バラバラになった人体の一部が、次々机の中から落ちて来る。  そのひとつひとつが、まるで生きているようにウネウネと床を這い、怯える女の子に迫る。 『ほラ』 『つギは』 『お姉チャンが』 『カクレるバンだヨォぉォ……!』  その悍ましい光景に悲鳴を上げると、女の子は意識が遠退いていきました。
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