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ハァハァと息を切らせ、必死の形相で学校の階段を駆けあがる私。
参った。完全に寝過ごした。誰にも起こして貰えないのは一人暮らし最大の難点よね。
どうせ遅刻は確定していると半ば諦めていた私は、階段の踊り場で休憩がてらスマホを見る。
現在10時5分。とっくに1時間目は終わって2時間目に突入しちゃってる。
こうなったら開き直って3時間目から入ろうか。いやいや、まだ始まったばかりだし。諦めちゃそこで授業終了だよ。
私は残りの階段を一気に駆け登り4階に到着。そのままの勢いで教室を目指す。
やっとの事で目的の教室に到着。乱れた息を整え、その戸に手を掛けた。
「すみません! 遅くなりま」
教室の戸を開けたら、そこには、
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