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ボクは人気者!
教室の戸を開けると、そこには、ボクの大好きな、友達のミユキちゃんがいた。
(入り口の戸、重くなってきたな)
と思って、入り口を振り返った。
「おはよう!サスケ君!」
ミユキちゃんはそういいながら、とってもまぶしい笑顔で見てくれる。
髪は少し長めで、ポニーテールが似合う女の子だ。
そして、その大好きなミユキちゃんの後ろに、アヤメちゃんがいた。
アヤメちゃんも、髪はしばっているけど、耳の両端のところで、しばっている。
(ツインテール、っていうんだったっけ?)
アヤメちゃんも、
「おはよう!サスケ君!」
と言って、アヤメちゃんも笑顔であいさつしてくれた。
ボクはいつもの机についた。
窓際の温かい席だ。
(寝てしまいそうだ)
誰かが来たようだ。
「あの、サスケ君、これ、食べてくれない、チョコレートなんだけど」
となりのクラスの、えーと、苗字は、ヤマモトさんだったかな?
名前は忘れちゃった。
(チョコレートは甘くておいしいね、うれしいな!)
ボクはチョコレートを食べた。
(今日は、バレンタインデーだったかな?)
と、ボクは思った。
ヤマモトさんはモジモジしながら、ボクの背中をさわって、走って教室を出ていった。
(くすぐったいよ)
ボクは暖かくて、チョコレートも食べて、眠くてあくびをした。
(アー、眠いけど気持ちいい)
眼を伏せようとしたら、
「キャー、サスケくーん、おはよう!」
エミリちゃんだ。
エミリちゃんは、いきなりボクに抱きついてきた!
(びっくりした!やめろよ!はずかしい!)
エミリちゃんはしばらく、ボクに抱きついていた。
「それじゃまたあとでね、サスケ君」
エミリちゃんは、満足したのか、笑顔で手を振りながら、自分の席に着いた。
教室の戸が開く音がした。
どうやら先生のようだ。
「起立!」
クラス委員長のコウタ君が号令をかけた。
そして先生が、
「おーい、サスケー、寝てるのかー!」
と言って、みんなが大爆笑した。
「礼!」
「おはようございます!」
「着席!」
「サスケは寝ぼすけだな」
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