ボクは人気者!

1/2
前へ
/2ページ
次へ

ボクは人気者!

教室の戸を開けると、そこには、ボクの大好きな、友達のミユキちゃんがいた。 (入り口の戸、重くなってきたな) と思って、入り口を振り返った。 「おはよう!サスケ君!」 ミユキちゃんはそういいながら、とってもまぶしい笑顔で見てくれる。 髪は少し長めで、ポニーテールが似合う女の子だ。 そして、その大好きなミユキちゃんの後ろに、アヤメちゃんがいた。 アヤメちゃんも、髪はしばっているけど、耳の両端のところで、しばっている。 (ツインテール、っていうんだったっけ?) アヤメちゃんも、 「おはよう!サスケ君!」 と言って、アヤメちゃんも笑顔であいさつしてくれた。 ボクはいつもの机についた。 窓際の温かい席だ。 (寝てしまいそうだ) 誰かが来たようだ。 「あの、サスケ君、これ、食べてくれない、チョコレートなんだけど」 となりのクラスの、えーと、苗字は、ヤマモトさんだったかな? 名前は忘れちゃった。 (チョコレートは甘くておいしいね、うれしいな!) ボクはチョコレートを食べた。 (今日は、バレンタインデーだったかな?) と、ボクは思った。 ヤマモトさんはモジモジしながら、ボクの背中をさわって、走って教室を出ていった。 (くすぐったいよ) ボクは暖かくて、チョコレートも食べて、眠くてあくびをした。 (アー、眠いけど気持ちいい) 眼を伏せようとしたら、 「キャー、サスケくーん、おはよう!」 エミリちゃんだ。 エミリちゃんは、いきなりボクに抱きついてきた! (びっくりした!やめろよ!はずかしい!) エミリちゃんはしばらく、ボクに抱きついていた。 「それじゃまたあとでね、サスケ君」 エミリちゃんは、満足したのか、笑顔で手を振りながら、自分の席に着いた。 教室の戸が開く音がした。 どうやら先生のようだ。 「起立!」 クラス委員長のコウタ君が号令をかけた。 そして先生が、 「おーい、サスケー、寝てるのかー!」 と言って、みんなが大爆笑した。 「礼!」 「おはようございます!」 「着席!」 「サスケは寝ぼすけだな」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加