第1章

7/7
前へ
/7ページ
次へ
先生と委員長は教壇の前に並んで立っている。 そして恐怖に打ち震える俺たちは知らず知らずの内に教室の角に集まった これが恐怖…非日常的な恐怖。 目の前でクラスメートが血を流し倒れ 不適な笑みを浮かべこちらを見ている 委員長と先生の二人。 もうだめだ… これは本当に殺されてしまう、反撃をしないと…だけど体はそれとは正反対にガタガタと震え全く動かない、、 「あらあら、どうしたの?そっちがこないなら私がまた殺すわよ。」 委員長が俺たちに近づいてくる 一歩一歩… 「うわぁぁぁぁぁ!!」 俺の隣にいた男子が意を決したか 委員長に襲いかかっていった! ズシャッ!… しかしまたもや委員長に切りつけられ 俺に覆い被さる男子… 鮮血が俺の顔や手に降りかかる。 終わった…つまらない日常が嫌だったなんて言葉今すぐ撤回したい…。 そう思いながら口にまで垂れてきた クラスメートの鮮血を拭う。 ん? これは… 「ケチャップじゃねぇか!」 「はいはーい、遊びはこの辺でー、さぁみんな片付けをしましょう!今日は血のりとか使って張り切ったんだぞー!」 ドッキリ大好きな先生が赴任してからの7回目のドッキリだった。いい加減俺たちも気づけばいいのに毎回騙されてしまう。   あー今日も平和だなぁ。 終わり。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加