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ガタンゴトン――。
「あっ…先輩、電車来ちゃいましたね…。」
「ん?あぁ、そうだね。」
この少女、村川琴美は、俺の彼女――のうちの1人だ。
ちなみに俺はこの女を含め、現在4人の女と付き合っている。
そしてこの女が、一番新しい彼女。
真性のド天然。まさか俺が四股してるだなんて、思ってもいない。ふっ。ちょろい。ちょろ過ぎる。
「…電車来ちゃったんで、この本は1度先輩に返します。」
「いや。良いよ、わざわざ返さなくても。」
「…え?」
「だってさ、今日は琴美の誕生日だろ?だからその本あげる。琴美、その作家好きだもんな。大した物プレゼント出来なくてごめんな。」
「…!先輩…。」
決まった。後は颯爽と去るのみ。
「じゃ。また明日な。」
「…。あのっ…!先輩っ!!」
「ん?」
お、まさか遂にヤらせてくれるのか?
「先輩…今日は"京子さん"の誕生日ですよっ?ニコ」
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