第1章

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ガタンゴトン――。 「あっ…先輩、電車来ちゃいましたね…。」 「ん?あぁ、そうだね。」 この少女、村川琴美は、俺の彼女――のうちの1人だ。 ちなみに俺はこの女を含め、現在4人の女と付き合っている。 そしてこの女が、一番新しい彼女。 真性のド天然。まさか俺が四股してるだなんて、思ってもいない。ふっ。ちょろい。ちょろ過ぎる。 「…電車来ちゃったんで、この本は1度先輩に返します。」 「いや。良いよ、わざわざ返さなくても。」 「…え?」 「だってさ、今日は琴美の誕生日だろ?だからその本あげる。琴美、その作家好きだもんな。大した物プレゼント出来なくてごめんな。」 「…!先輩…。」 決まった。後は颯爽と去るのみ。 「じゃ。また明日な。」 「…。あのっ…!先輩っ!!」 「ん?」 お、まさか遂にヤらせてくれるのか? 「先輩…今日は"京子さん"の誕生日ですよっ?ニコ」
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