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B「あのさ」
A「いや!」
間髪入れずに彼女が叫ぶ。
B「でもさ」
A「ダメ!あなたがいなくちゃ、怖くて先に進めないの!」
B「何度繰り返しても、ちっとも先に進めてないだろ?」
僕は諭すように囁いた。
A「今度こそ大丈夫だから…」
彼女の真剣な眼差しに負け、もたげた頭を床に戻すと、背中の辺りで冷たい手錠がカチャリと鳴った。
彼女が次のページを読むまで、僕の監禁は解かれない。
一人で読むのが怖いなら、ホラー小説なんて、読まなければいいのに…。
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