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須藤は篠原が落とした煙草を拾って篠原が持っている携帯灰皿へと捨てた。
「神田誠一さんですね、話は聞いています。申し訳ありませんが、部署はこちらではなく、地下一階の部署になります。」
「ちっ・・・地下一階ってその・・・でんせつの部屋っていう場所なんですか?」
「はい、その部屋で間違いありません。ただし篠原さんの命に関わるようなことはありませんので残念がってください。」
淡々と話す須藤の言葉には篠原に対するトゲトゲしい言葉を口にする。
篠原はいつものことと言わんばかりに特には気にしていない様子だ。
どうぞ、と言って須藤は神田に会社の従業員証らしきのカードを渡した。
「一応会社にいる際はこれを首から下げておいてください。規則ですので。地下一階へは一階までしかエレベーターが通っておりませんので、そこからは階段で降りてください。」
「は・・はい!ありがとうございます。」
神田は頭を下げて須藤に礼を言う。
良かった。篠原さんにからかわれただけなんだ。俺はちゃんと採用されているし、仕事場もある!
そう、でんせつの部屋・・・・
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