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約束した通り、私が早く帰っていたらこんなことにはならなかったかもしれない。
ウメさんを迎えに来させなければ、2人を助けられたかもしれない。
『旦那さん。末期だって言われてたから、それを悲観して』
『看護師とできてたって話よね』
『担当医と噂があったって聞いたけど』
2人に汚名を着せることもなかったかもしれない。
繋いだ手はいつの間にか離れてた。
『えま』
呼ばれたのに、振り向けなかった。
お父さんとお母さんに会える最後の日だったから。
黒い服を着せられた景くんは、泣きじゃくる景くんのお母さんに連れられて、どこかに消えた。
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