第13話

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お洒落な外観の建物から出てきた神崎くん。 壁には有名なブランドの文字。 手には大きな紙袋。 出迎えた洋史くんにそれを渡し、後について出てきた女性の腰に手を添える。 前下がりのボブ。以前見かけた彼の婚約者。 人目を気にせず彼の腕に抱きついて、無邪気な笑顔で見上げる。 見下ろす彼の穏やかな表情。 『近いうちに』 神崎くんの言葉を話す晃さんの声が 頭の中で響いた。
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