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B
「…………」
A
「……あの」
B
「はっ、はい!僕ですか!?」
A
「この駅、他にあなたしかいないのであなたなんですが……その、さっきから私を見てどうなされたんですか?」
B
「い、いえその……(言えない。言ったら彼女はパニックになるかもしれない)」
A
「言ってください」
B
「……その、後ろに蜘蛛が」
A
「きゃあ!」
B
「ぐっほぉ!(ぼ、僕にタックル……?言わなきゃ良かった……親切が仇に……あれ、なんかいい匂いって抱きつかれてる!しかも押し倒されてる!)」
A
「ご、ごめんなさい!ビックリして……」
B
「あ、いやその……大丈夫です(何だ、この胸の高まり……ドキドキが止まらない)」
A
「…………」
B
「…………」
静まる僕ら。でも、新たな季節が音を立てて開かれた気がした。
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