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それから私達は旅館本館の離れにある家族風呂へ。
いったん部屋にも戻れずに、あのままの姿でフロントに行ったけど、浴衣の貸出アリだったし下着も買えて、私と大輝、そのまま初の家族風呂です。
「寧々ちゃん、何でタオルで隠してるの?」
「じ、じらしてあげてるのっ!それよりも早く先にシャワー浴びて身体洗わないと、温泉に浸かれないよ……っ」
何度も大輝に見てもらった身体だけど、シチュエーションが違うと、ちょっと恥ずかしくなっちゃう。それでまた尖った口調になっちゃうから反省しなきゃ。
「私が洗ってあげるから―…座って」
「い、いいの?」
「だって大輝の身体を洗えるのは私だけでしょ?」
先ずはシャワーで大輝の身体を流して、シャンプーにリンス。
「寧々ちゃん、美容師並のゴッドハンドだね……」
「こ、この程度で良ければ何時でもしてあげるんだから……っ」
そして、お次はボディーソープ。いっぱいいっぱい泡立てて、大輝の身体をごしごしごし。
「ね、寧々ちゃん……まさかの素手っ?」
「素手のほうが素肌に優しいのっ!大輝が言うとエロイ!」
「ね、寧々ちゃん……」
「次は何っ?」
「理性を抑えても、本能が抑えきれそうにない……です……」
「気合で抑える!心で〝忍”リピート!そんなんじゃ、私の身体洗わせてあげないからねっ!」
「寧々ちゃ~ん……っ」
という具合で、お互いの身体を洗いっこ、流しっこして、
「きもちいい~…」
「あったかい……」
ようやく温かい湯船に入れました。
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