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ゲームにも飽き、戦隊モノのアニメを見ていると
「翔、お店閉めたから戻っておいで。君もおいで」
男の人がドアを開け、私達に声をかけた
「友兄っ!分かった」
翔くんが頷いて、テレビを消した
「ごめんね?翔と遊んで疲れなかった?」
男の人が苦笑しながら聞いてきた
「いえ………大丈夫です。翔くん良い子ですし」
小さく首を振った
「お姉ちゃん、行こっ」
翔くんが私の手を引いて、歩き出した
お店に戻ると、お客さんは居なく片付けも済んでいた
「ごめんね?翔の世話任せて」
女性がお茶を淹れながらこっちを向いた
「ガキの相手は疲れただろ」
カウンターにいた男性は、カウンターの椅子に座ってタバコを吸っていた
「ガキじゃないもん!コウちゃんのバカ」
翔くんがペシンッとカウンターの男性を叩いた
「ムキになる所が、ガキなんだよ」
カウンターにいた男性はタバコの煙を吐き出しながら笑った
「翔くんと遊ぶのは全然大変なんかじゃなかったです………私も楽しかったので」
私は首振り、否定した
翔くんが嬉しそうに笑った
「なら良かったわ。さ、座って」
女性が微笑みながら言った
「お姉ちゃんは僕の隣ねっ」
翔くんが私の制服の裾を引っ張った
私は頷き、翔くんの隣に座った
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