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「フードにイヤホンって不審者だからな。ってかそんな格好してるから人が声かけても気付かねぇんだよ」
浩輔さんが呆れた様に言った
「す、すみません・・・」
私は迫力に負けて、謝った
「・・・・それで、何かご用ですか?」
視線をそらしながら聞いた
「翔がお前が来ないって毎日うるせぇんだよ。彩姫もどうにかしてお前を助けたいってウジウジしてやがる」
チッと舌打ちして不機嫌さが更に増した
タバコ吸ってないから、ニコチン切れ?
そんな事を考えていると、浩輔さんがこっちを向き
「人間関係の何にそんなに怯えてるか知らねぇけど・・そんなんじゃ友達もできねぇぞ」
ため息混じりにそう言われた
「・・・作る気なんてないですから。もう放っておいてください。彩姫さんにも私は大丈夫なので放っておいてくださいとお伝えください」
私はそう言い歩き出した
しかし、すぐ腕をつかまれ
「そうやって逃げんなよ!少しは人を信じる努力位しろよ!お前がそういう態度を取るたびに傷つく奴がいるのが分かんねぇのかよ!」
通行人が何事かと、チラチラこっちを見ている
【何々?修羅場?】
【でも相手は女子高生よ?】
【男の人カッコいい!】
好奇心な声だったり、浩輔さんに対するミーハーな声
頭に響いてきて、クラクラする
気持ち悪い・・・早く帰らないと
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