「信じる」

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「・・努力でどうにもならないから諦めてるんです。私のことを誰かに分かってもらおうなんて思ってません。傷つく人は確かにいるでしょう・・でも、上辺だけの適当な人間関係なんていりません」 私は腕を振り払い、そう言った この体質が、力が、努力でどうにかなるならとっくになってる 不可能なことを私は望まない。始めから捨てる 「・・・何でそうやって人を信じねぇんだよ。お前を心配して助けようと必死に考えてる奴や、お前ともう一度会いたいって奴もいるんだぞ」 彩姫さんや翔くんのことを言っているのだとすぐに分かった 「お前がそうやって拒絶してたら何も変わらない。一歩踏み出せば、周りの力を借りればどうにかなんだろ?」 浩輔さんは優しく私に言った その言葉に私は、 「・・うるさい!一歩だろうが、百歩だろうが踏み出しても変わらないのよ!たかが努力で、周りの力を借りたところで何も変わらない!それを私は、高校生になるまでの短い人生で嫌というほど学んでる!何も知らないくせに勝手なこと言わないで!もう放っておいてよ!」 理性、我慢という名の糸が切れた 「私はっ・・私は生まれてきちゃいけなかった子なの。私がいることで周りは不幸になっていく!傷ついていくの!・・・もう、1人にしてよ。これ以上私の世界に、心に入ってこないで!」 目から涙がこぼれた 久しぶりに泣いた・・・そして困ったことに涙が止まらない もしかしたら、なんて期待を持ちたくない 私は・・人を信じることが怖い
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