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全てを話すことは出来ない
特に私の力については………
それでも、少しだけ抱えているものをさらけ出そう
「…………カフェラテ飲むか?」
浩輔さんが優しく私に聞いた
「……お願いします」
私はコクリと頷いた
「少しだけ話……聞いてもらえますか?」
私はカウンターの椅子に座りながら言った
「勿論よ!」
「話してくれるなら聞きたいな」
「最初から聞くって言ってるだろ」
3人の言葉に私はまた泣きそうになった
「でも、少し待ってて?翔、寝ちゃったから部屋に寝かせてくる」
友哉さんの方を見ると、翔くんが泣きつかれて眠ってしまっていた
たくさん傷付けてしまったな……
「翔なら大丈夫だよ」
顔に出てたのか、友哉さんがクスクスと笑った
「ガキだからすぐ忘れるだろ、泣いたことなんか」
浩輔さんが、カウンターにカフェラテを置きながら言った
「すみません………」
気を遣わせてしまった
「心月ちゃん、こういう時はありがとう。って言ってあげて」
彩姫さんがニコッと微笑みながら言った
「ありがとう……ですか?」
私は首を傾げた
「えぇ、すみませんって言われるより嬉しいわ」
彩姫さんがコクリと頷いた
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