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私はコクリと頷いた
彩姫さんが嬉しそうに笑った
「お待たせ」
友哉さんが奥から戻ってきた
「話聞くなら店は閉めるか」
浩輔さんがそう言って、openの札をclosedにした
「そんなっ!私なんかの話はお店が終わった後で大丈夫です!」
私は慌てて言った
わざわざお店を閉めさせるなんて申し訳ない
「良いんだよ、店を閉めるって俺が決めたんだから」
浩輔さんが笑いながら、カウンターの椅子に座った
「すみません………」
私はペコリと頭を下げた
「ほら、心月ちゃん!そうじゃなくて」
彩姫さんが首を振った
「……ありがとう、ございます」
私は微かに笑いながら頭を下げた
彩姫さんが嬉しそうに笑った
浩輔さんも、友哉さんも笑っていた
心が少し温かくなった気がする
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